もんきちの日記

信州佐久にIターンしたもんきちのカントリーライフ日記

亀治郎さん、猿之助を襲名!

市川亀治郎さんが四代目猿之助を襲名の突然のニュースに驚きました!

思えば20?年前、オーストラリア人の友人が来日した時に
初めて見に行ったのが、歌舞伎座で見た猿之助の歌舞伎でした。
(骨寄せ岩藤、でした。)
友人は英語、私は日本語のイヤホンガイドで解説を聞きながら、
華やかな衣装の色にもストーリーの行く先を暗示する深い意味があることなどや(あさぎ色の衣装はこの後、死ぬことを意味しているそうです)
大がかりな舞台装置や演出が古くからのものなのに、かえって斬新に感じる!
面白い!!ことなど・・・驚きの連続で、
友人も深く感銘を受けていましたが私もハマってしまい、
それからはちょっと仕事が早く終わった時には歌舞伎座に行って
二階席の左端の方に座って見るのが楽しみでした。
何故、左端かというと、宙乗り猿之助さんが舞台から釣り上がって
近づいてくるのが左側で、とても臨場感のある席で好きだったんですね。

色々見た中でも一番感動したのは、義経千本桜の四ノ切、です。

狐が家来・佐藤忠信に化けているのを猿之助が演じているのですが
子狐が親を思う気持ち。早替わりの巧みさ、人間離れして狐のような
アクロバティックな演技ただただ素晴らしくて感動!!
最後、狐が宙乗りで消えていった時には皆スタンディングオベーション
をしていました。


そのころの猿之助さんの一門の中でも亀治郎さんの存在感は際立っていました。
立ち回りも踊りも素晴らしく、NHKの大河ドラマ風林火山の準主役・
武田信玄に抜擢されたときも、
おぉ〜亀治郎さんの時代が来た!と、とてもうれしく思いました。
今回、突然の襲名発表ですが、猿之助さんが病に倒れてから何か
バラバラになってしまっていたような感じのする猿之助一門が
再び素晴らしい独特の世界を作っていってくれると期待します☆
香川照之さんもともに市川中車を、長男が市川團子を襲名・・
猿之助さんに香川さんが会いに行ったときに、
「俺の人生はお前たち(香川さんと浜さん)を捨てたときから始まっている」
と言われたとNHKのドキュメント番組で語っていたのを見て
あの、狐の親子の愛情を完璧に演じきった猿之助さんが??!!と驚くと共に
猿之助さん、芸は素晴らしいけど人間的にはちょっと?・・・と思いましたが
今は40年の時を越えて和解されたとのこと・・
その番組で「歌舞伎は父性が継いでいくものなのに、自分の息子に継いでいかせてやることができない」ことにたいしての思いも語っておられましたが
今回の電撃トリプル襲名、皆の思いがより良い方向に向かうと良いなと思います。